プレゼン・修論・研究発表の質疑応答が怖い人へ。乗り切るコツと回答例文

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プレゼン・修論発表・学会で質疑応答が炎上しそうで怖い

ここ三か月ほど、学会発表や取引先へのプレゼン件数が異様に多いあやです。

はあ、お医者さんや研究者って、どうしてあんなにも質疑応答で責め立ててくるんでしょう…

プレゼン自体は問題なく終わっても、質疑応答でフルボッコにされて半泣きで帰ってくる若手社員をよく見かけます。
私も院生の頃や若手時代は何度もボコボコにされたり炎上したりしてました。

同じような悩みを抱えているプレゼンターの方はかなり多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、仕事のプレゼンや研究発表の質疑応答をどうにか乗り切りたいと考えている方に向けて、成功をつかむためのコツをお教えします。

プレゼン・修論・学会発表の質疑応答を乗り切るコツ:準備編

想定質問の作成方法①:背景情報や先行研究を把握する

これは、釈迦に説法かもしれません。
研究者の方は当たり前のようにやっていますよね。

しかし、あなたのそのリサーチ結果は、想定質問にも活かせていますか?

質問者は、他社製品や先行研究とあなたのプレゼンの内容(製品・研究)をフラットな目線で比べ、質問してきます。

以前のバージョンの製品や他社製品(研究であれば先行研究)との違いが明確であれば、その差分だけでクエスチョンが生まれるので、より質問者目線に立った想定質問を作成しやすくなります。

そのため、想定質問を作る前に、プレゼン内容の競合相手である他社製品や先行研究をしっかりとリサーチしましょう。

さらに、背景情報は研究の側面だけでなく、経済面や倫理性といった社会的背景も把握しておくことが重要です。

発表が差し迫っている中、ご自身の研究やプレゼンの準備だけに集中したい気持ちはとてもよくわかりますが、息抜きがてら周りを見回してみると新しい収穫がありますよ。

想定質問の作成方法②:単語ではなく文章で準備する

これも当然といえば当然ですね。

聞き手の視点で事前質問を考え、それに対する回答は文章化しておきましょう。

質問に答えられないとき用の必殺フレーズを5個用意する

質疑応答ではしばしば

「わからない、この場では答えられない」

そんな質問にぶち当たります。

その場でどれだけ考えてもわからないものはわかりませんので、深刻に考えるだけエネルギーと時間の無駄です。

ですので、即答できない質問が飛んで来たら定型文が口からスラスラ出てくるように発声練習でもしておくのが合理的ですし、精神的にもずいぶんラクになります。

以下に例をお示しします。
ぜひ声に出して読んでみてください。

自分が情報を持ち合わせていない内容で、後日追加で回答できる相手であれば(主に取引先)、
「あいにくこの場で回答できる正確な情報を持ち合わせておりませんので、確認のうえで後日回答差し上げます」

プレゼン内容に関連しているが検討していなかった内容の場合(おもに学会)、
「今回の研究は~~にフォーカスしていましたが、その点は検討できておりませんでした。今後の追加検討課題とさせていただきます。貴重なご意見ありがとうございました。」

質問者の誤解や、プレゼン内容に無関係な質問だった場合は
「ご質問の内容は、本日ご説明いたしました内容(研究)の前提には含まれておりませんため、あいにく回答できかねます」

ただ発表者をいびりたいだけの意地悪な質問(おもに修論発表)に対しては
「ご質問ありがとうございます。その点は今回の研究では調査しておりませんでしたのでわかりかねます。今後調べていきたいと考えています。」
「ご質問ありがとうございます。その点は今回の研究では調査しておりませんでしたのでわかりかねますが、~~については〇〇です。」

このあたりはソラで言えるようにしておくと、質疑応答の当日に無駄なエネルギーを使わずに済むのでずいぶんラクですよ。

プレゼン・修論・学会発表の質疑応答を乗り切るコツ:本番編

回答の第一声は「はい」「いいえ」の二択→結論を述べる→詳しいことはその後で

答える際の文章の組み立て方は、ピラミッド型をイメージしてください。

まず手短に「はい」「いいえ」。

その次に質問に対する結論を述べる。

さらにその次に、細かい背景情報やその理論にたどり着くまでの過程を説明する。

この順番で話すことにより、質問者により回答が明確に伝わります。

質疑応答に対する回答は20秒以内で話す

音声に対する人間の集中力は15秒~20秒しかもちません。

それ以上の情報量があると、脳が勝手に情報を切り取ってコンパクト化してしまいます。

そのため、質疑応答に対する回答は15秒以内、長くても20秒以内で簡潔にまとめることがベストです。

15秒というと短いようにも聞こえますが、テレビCMが一枠15秒ですのでかなり多くの情報を詰め込むことができますね。

しかし、話したいことがたくさんあって20秒をはるかにオーバーしてしまうこともあるでしょう。

その場合は、15秒程度で一度区切って一呼吸入れ、質問者の表情を確かめます。

そのうえで、相手が納得していない・さらに情報を知りたそうにしている場合は追加で15秒話すようにしましょう。

20秒プレゼンに関しては、エレベーターピッチという話法が大変参考になります。

質問の意図がわからないときは聞き返す

質疑応答で困ること第一位~!

何を言いたいのかわからない質問をしてくる人~!

こういう質問をする人は大抵、自分の研究や知識をひけらかしたいだけです。
「意味不明な質問だな…自分はそうならないように気を付けよう」と、他のオーディエンスも思っているかもしれません。

しかし、それでもプレゼンターとしては質問に答えなければなりません。

そのような時は、たとえばこのように、相手の質問をwordingします。

「二点目のご質問は、~~という理解であっておりますでしょうか。それでしたら、……」

相手の質問の意図を汲み、自分の持っている情報と組み合わせて最適な回答を提供してあげましょう。

質問を受けている間は目を逸らさない

目を逸らしたら負けです。

いや、まあ、勝ち負けではないんですけど、質疑応答でおどおどしていると、せっかくのプレゼンそのものが情報不足であるかのような印象を与えてしまいます。

質問者が話し終わるまでは、質問者の顔を見続けましょう。

背筋を伸ばし、肩を開いて、へそを相手の方向に向けて、「私のプレゼンに何か問題でも?」とすっとぼけた表情で相手を見つめ返すのです。
イメージとしては、オードリーの春日さんのような感じ。

くれぐれも、質問を受けている最中に手元の資料を見たり、目線をさまよわせることがないようにしてください。

顔を直視できないときは、相手の首元(ネクタイの結び目くらいのところ)をぼんやり見つめるだけでも効果十分です。

プレゼン・修論・学会発表を乗り切るコツ:応用編

発表スライドにわざとツッコミどころを用意しておく

諸刃の剣なのであまりオススメしませんが、スライドのところどころに質問しやすいポイントを作っておくことも高度なテクニックです。

反論したいときは「Yes, but…」話法で共感→回答する

その質問、承認欲求を満たしたいだけでしょって人が時々います。

衝動に任せて返り討ちにしたくなりますが、その気持ちをグッとおさえて、「Yes, but」話法で回答しましょう。

「Yes, but」話法は一度相手の質問を優しく受け止めてあげて、そのあとでグサッとさすのです。

「ご指摘の通り、そのようなご意見はほかの先生方からも頂戴しております。ですが、~~」

これもいえるようにしておきましょう。

Yes, but話法は古い?

近ごろ「Yes, but話法は古い!」というキュレーションメディアが「Yes, yes話法」だの「Yes, so that話法」だの変わり種を提唱していますが、個人的にはリサーチャーにはこの切り返し方は悪手だと思います。

(あと、正直言ってYes, but話法と本質的には大差ないんじゃないですかね…)

最後に:質疑応答は地獄。でも受けた質問は財産です

質疑応答は地獄です。
まともな人ほど気を病みます。

でも、あなたの研究やプレゼンが財産であるのと同じように、受けた質問は財産です。
これからのあなたの糧になるし、研究を後輩に引き継ぐのであればその後輩が発表する際の質疑応答の材料になります。

質疑応答は強気で行きましょう。
負けないでください。

このブログにたどりついた方のプレゼン&質疑応答が無事成功することを祈っています。

最後まで読んでくださった方のために、私が毎日魔除けの言葉を唱えます。

変な質問してくるんじゃねえぞ!!!

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この記事を書いた人

美容好きな30代OL。試験はいつも一夜漬けで切り抜けてきた経験を活かし、間に合わない人を間に合わせるための情報が提供できるブロガーを目指します。
Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。

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