皆さんこんにちは。あやです。
この記事では、『(500)日のサマー((500)Days of Summer)』という映画をご紹介します。
この映画、ジャンルは何と呼ぶのが適切なのでしょうか。
ラブコメ?シチュエーションドラマ?
ラブコメだと思って観ると、きっと途中で具合悪くなります。特に男性は。
(注:エロ系やグロテスクな表現は一切ないです)
でもすっごく面白いんです。
のちに『アメイジング・スパイダーマン』を手掛けるマーク・ウェブが初めてリリースした長編作品です。
ヒロイン(?)・サマー役のズーイー・デシャネルはこの作品が映画初主演。主題歌は彼女がvoをつとめるバンドです。
(500)日のサマー:あらすじは恋愛映画の王道
建築家を目指しながらもグリーティングカード会社で働く冴えない青年・トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある朝会社のエレベーターの中で社長秘書のサマー(ズーイー・デシャネル)という女性と出会う。トムのヘッドホンから流れていたザ・スミスの曲をきっかけに二人は意気投合し、やがて急接近していく。
…ラブコメにありがちなあらすじですが、この作品はそんなヌルいものではありません。
ここから一気にどん底に突き落とされます。
(500)日のサマー:女性目線でも最悪な女
映画史上まれに見る悪女
ゲーム史における三大悪女はヨヨ(ゼノギアス)、アリシア(LAL)、リノア(FF8)と言われているけれど、サマーは映画史におけるtop of 悪女かもしれない。
だって、主人公のトムと出会ってすぐにコピー室でキスするし、イイ感じになったらカジュアルに一夜を過ごしてしまう。そして「僕たち恋人だろ?」と迫られたらサヨウナラ。
彼女の価値観ではボーイフレンドは”friend”に過ぎず、恋人だとは思ってないんですよね。
そして極めつけはこの名言
トムに向かってサマーが言い放ったセリフにすべてが詰まっています。
I just woke up one day, and I knew – what I was never sure of with you.
ある朝、目が覚めてわかったの。あなたとはなんか違うなって
…ひどくないですか?
これを聞いたトムはしょんぼり肩を落として帰っていきます。
(500)日のサマー:それでもこの映画を好きな理由
と、ここまで悪口ばかり連ねてきましたが、『500日のサマー』にはそれらを凌駕する魅力が詰まっています。
とにかくサマーが可愛い。ファッションセンスが最高
ズーイー・デシャネル扮するサマーがとにかく可愛い!
身も蓋もありませんが、この事実だけですべてが許されます。
レトロで流行にとらわれない服装も、重めの前髪も、横顔の美しさも、完璧です。
ちなみに、サマーの服をよく観察すると、すべてのシーンでかならずブルーがどこかしらに入っています。
こんなキュートな女性に思わせぶりな態度を取られたら、そりゃ好きになっちゃいますよ。
妄想爆裂青年・トム、現実を生きる女性・サマーの対比が面白い
この映画は基本的に画面が左右二分割された状態で話が展開し、向かって左側にはトムにとっての都合のいい妄想が、右側にはトムの妄想フィルターを除去した現実世界が広がっています。
特にフラッシュモブのシーンは、サマーと恋仲になった(とトム本人は思っている)トムの浮かれポンチぶりを大変よく表した本作屈指の名シーンであり、これも第三者目線で見ている視聴者は「あーあ…」と複雑な気持ちで見つめるわけです。
ラスト3分の伏線回収がすごい
完全なるネタバレになるので詳細は伏せますが、この作品、最後の3分でタイトルの伏線回収があります。
初見時は変なタイトルだな、嫌な女の話だなと思って観ていたけれど、この大どんでん返しで胸のつかえが取れました。
トム、お願いだから幸せになってね…!!
ぜひ観てね!!(500)日のサマー
『(500)日のサマー』は現在、いくつかの動画配信サービスで視聴可能です。
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Amazon Prime Videoでも視聴可能です。
DVDも出ているので、手元に置いておきたい方はこちらもぜひご検討を。